動画マニュアルを作成してみませんか?

序章

皆さんは、動画と云えばどんな時に活用していますか?

調理方法やダンスの振り付けを知りたい・覚えたい時は、大体、まず、YouTubeなどの動画を視聴されていることが多いかと思います。もう、一般的な事ですよね。私もその一人であります。動画は個人ユーザーだけではなく、仕事をサポートするツールとして、今では、企業においても様々なシチュエーションで動画を活用することが増えて来ています。 本記事では、どのような場面に動画が、どんな風に活用されているのかなどについて、ご説明します。

動画マニュアルとは?

動画マニュアルとは、製品の仕様や操作方法、サービスなどを文章ではなく、分かり易く説明した動画のことです。一般的な文章で表現したマニュアルと比べ、情報を探しやすく、動画を視聴することによって情報を理解・把握しやすい特徴があります。

人というのは不思議なもので、製品を購入しても、よほど知らない製品でない限り、紙のマニュアルだと見ないですよね。ですが、動画マニュアルになっていると不思議と視聴してしまいます。私もその一人です。

【動画マニュアルの特徴】
◆紙マニュアルからでは分かりにくいことが理解できる
紙マニュアルだと、文章は読むのも大変ですし、文章からではイメージや動きなどが想像つきにくいですよね。文章を読むより、動画を視聴する方が容易に情報を把握することが出来ます。
また、図や写真を使って説明するにも、細かい部分まで説明するとなると膨大な情報が必要になり、あまり得策とは言えません。
その点、動画マニュアルであれば、紙マニュアルでは伝えにくい部分の動きやイメージそのものを動画で表現したり行間を補足したりすることで理解してもらえることが出来ます。

◆いつでもどこでも視聴することが出来る
動画マニュアルをYouTubeやクラウド環境などにアップしておけば、パソコンやスマートデバイス(タブレット・スマートフォン)など、いつもでもどこでも視聴することが出来ます。
最近では、5Gも整備されてきましたし、支障なく動画を視聴できる環境も整ってきています。

◆繰り返して見ることができる
製品を購入しても紙マニュアルだと分からない部分は読み飛ばして自分の感覚で組立たり、操作してしまいがちです。そして、間違いに気付いたら紙マニュアルを読む。こういった経験、ありませんか?これが、動画マニュアルになっていると自分が知りたい組立手順や操作手順の時間に飛ばして見たり、ループ再生したりすることも出来ます。

◆コスト削減できる
紙マニュアルと比べて、コストが抑えられるのも特徴です。当然、印刷費は発生しません。
紙マニュアルも動画マニュアルも作成するには費用は発生します。
動画マニュアルにテロップやナレーションを組込むには、紙マニュアル同様に文章は必要になるので、この部分はあまりコスト削減にはつながりませんが、図やイラストは不要になるので、これらの作成費用をコスト削減することが出来ます。

紙マニュアルの場合、修正や変更があった場合、対象部分の前後への見直しや整合を取る必要があります。対象部分が多ければ全体を見直すことも必要になり時間が掛かります。
更に訂正情報を発信したり、再印刷したりで多くの労力を費やすことになります。
その点、動画マニュアルであれば、修正や変更対象が複数あった場合でも、対象となる部分を
新たに撮影し、その部分を編集・再構成、既存データを差し替えればよいので簡単にメンテナンスができます。
また、動画マニュアルは伝達(理解・把握)しやすいので、問い合わせ(例:コールセンターやサービスサポート)への対応に関する人件費を抑えることが出来ます。

どういったマニュアルが動画マニュアルになっている?

では、どういったマニュアルが動画マニュアルになっているのでしょうか?

・業務マニュアル
業務フローや業務手順、業務要領(ノウハウ)などをまとめたもので、主に企業の自社内で利用されるものを指します。近年では、外国人労働者や障害者の雇用もあり、より分かり易い動画マニュアルを求められています。

・製品マニュアル
製品の取扱説明書全てが動画マニュアルになっているものはあまり見かけませんが、製品の設置手順や基本的な使い方や操作方法を記載した冊子になっていたものを動画マニュアルとしているケースが多く見受けられるようになっています。

組立手順書
製造現場での製品組立手順書が、動画マニュアルに多く取って代わってきています。

・サービスマニュアル
昨今の新型コロナウイルスの影響もあり、国内外問わず出張が禁止の企業も多く、新製品のサービス研修を出張では行えない為、動画研修を活用する企業が増えています。
また、熟練技術者のノウハウが書面化されていないなど、ノウハウ継承するために動画マニュアルとして残していくケースも増えています。

・教育研修動画
大分浸透していますが、e-ラーニングなどパワーポイントを動画化、実際の講義を撮影した映像を動画化して研修に活用されています。
幾つかあげましたが、大まかにはこのようなものが、動画マニュアルとして増えて来ています。


動画マニュアルを作成のポイント

ここまで、動画マニュアルについて述べてきましたが、動画マニュアルを作成してみませんか?

動画マニュアルを作成する上でのポイントを簡単にお伝えします。

1)構成を考える
 まずは、構成を考えます。

  • 何のために視聴したいのか(誰が、いつ、どこで)
  • 何を伝えたいのか
  • 何を理解して欲しいのか

 など、動画マニュアルにしたい流れを仮定(想定)してみましょう。

2)構成を確認する(情報収集)
 1)で作成した構成を基に仮定(想定)が正しいのか確認します。
 仮定(想定)で不足していれば情報収集しましょう。

3)シナリオを作成する
構成が出来たら、構成に沿ってシナリオを作成しましょう。
シナリオを把握しておくことで、円滑に撮影でき、撮り直しなど防ぐことが出来ます。
映し出したい資料や画像、テロップ、ナレーションも準備しておくことをお勧めします。

4)撮影する
シナリオが出来たら動画を撮影します。
撮影する場所にもよりますが、撮影場所の明るさや撮影角度などは事前に調べておきましょう。また、作成する動画にもよりますが、複数のアングルで撮影するなども考慮しておきましょう。

5)編集する
 3)、4)が準備出来たら動画マニュアルの編集を行っていきましょう。
 音声を出さずに視聴される人もいらっしゃるので、テロップはあった方が親切ですね。

まとめ

ここ数年、当社におきましても動画マニュアル作成のお引き合いや依頼が増加傾向にあります。
ここでは、動画を撮影して活用する動画マニュアルのブログになってしまいましたが、動画マニュアルにも、アニメーションであったりCGを活用したりと色々あります。
中でも当社では、3D設計データを利用した動画マニュアルを得意としております。
3D設計データを利用した動画マニュアルって何?と思われましたら、当サイトのブログ

  • 3Dデータをマニュアル作成業務に活用する方法とは?
  • 3D設計データでマニュアル作成は驚くほど楽になる!
  • マニュアル作成に3Dデータを活用する方法
  • 3Dマニュアルを作るには?(3Dアニメーション編)

を、ご一読頂き、少しでもご興味もってもらえますと嬉しいです。

ダイテックでは製造業のマニュアル作成改善を検討する際に、考慮すべきポイントをまとめた入門資料「安心と安全をカバーするマニュアルづくり 3つのポイント」「なぜ読むマニュアルから『見る3Dマニュアル』が増えているのか?わかるガイド」をご用意しました。本資料は、マニュアル作成改善をしたい方には必見の資料です。ぜひダウンロードいただき、ご覧ください。

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